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あなたの机の上に錠剤が1個ありました。
あなたがどこかの病院で昔もらった薬かもしれません。
でも、それが何の薬なのか、何に効く薬なのか、普通はわからないですよね…
それがわかるのが薬剤師なんです。
正確には、それを知る方法を知っているのが薬剤師なのです。
風邪をひいて近くの医院に行くと、治療するために薬をもらってきます。
近所のスーパーには大抵ドラッグのコーナーがあります。
テレビで胃腸薬のコマーシャルを見ることも頻繁です。
病院に入院するような場合はもちろん、ちょっとした風邪をひいたときも、二日酔いになった時でさえ私たちの生活には薬が欠かすことのできないものとなってきました。
このようなたくさんの薬は、たとえば製薬メーカーで研究開発され、製造され、病院や薬局などを経由して私たちの手元に届くのですが、薬が流通する全ての過程で必ず関与しているのが私たち薬剤師なのです。
薬剤師が薬の専門家であるためには、薬についてだけ知っていれば間に合うというものではありません。
薬を使う人たちの生活環境や、年齢による影響など人間の基本的な生活条件についての知識はもとより、広く一般に「公衆衛生」といわれる分野の知識も必要になります。
最近は高齢者の方が増えてきたので、「介護」という福祉の分野についても精通していることが大切になってきました。
薬剤師はいろいろな職場で仕事をしています。そしていろいろな場面でその専門性を発揮しているのです。
最近院外処方せんを発行する医療機関が増えてきました。
この処方箋により調剤するのは薬剤師の仕事です。
でも調剤するだけではありません。薬剤師は、患者さんに薬をお渡しするとき、その薬の服用の仕方、副作の内容など、飲む時の注意事頁をお話します。
同時に、患者さんの薬の服用歴を記録します。
これは医師が作成するカルテのようなもので、患者さんの健康管理の基本になります。
また、もっとも大切なのは、患者さんの服用歴などをもとに、院外処方せんの内容について
薬の相互作用等のチェックをすることです。
最近テレビで宣伝している風邪薬・薬などにも、効果が強いものが増えてきました。
一般薬であっても薬剤師による正しい使い方の説明を聞くことは大切です。
また、薬だけではなく衛生用品・介護用品の相談や販売、更に健康に関する相談にも応じます。
病院には昔から薬局があり、薬はこの病院の薬局でもらうことが多かったと思います。
最近は院外処方せんの発行が進み、病院の薬剤師は外来だけでなく、入院患者さん達の薬の服用に関しても力を発揮するようになってきました。
医薬品の流通段階での品質を確保するために、卸会社等でその管理をしたり、医薬品に関する情報を収集・整理して病院や薬局に情報提供したりすることも重要な役割です。
その他にも、他の分野の専門家と同様、大学や研究機関などでその能力を発揮している薬剤師もいます。
さて、薬剤師になろうと思ったら、次の条件をクリアしましょう。